希少機種 初期のPLLシンセサイザー FM専用チューナー LUXMAN 5T50 修理、メンテナンス 調整済完動品 照明LED化済み、美品です  最後まで説明を必ずお読み頂きご納得頂いた上で入札をお願い致します。機器の情報、また、お取引上の重要な情報があります。できれば、パソコンでの閲覧をお勧めいたします。（最近、落札後または質問欄などに説明本文に記載されている内容を質問される方がいらっしゃります。また、落札後に記載された以外の配送方法等を要望される方がいらっしゃりますが対応できません。ほとんどの方とは気持ちよくお取引できているのですが、極少数の方のためにこの様な注意書きをするのは大変心苦しいですがご容赦願います。）また、代行入札業者様の入札は固くご遠慮願います。 
出品は、5T50本体のみです。 取扱説明書は無いので、コピーも添付できません。取扱説明書が無いと困る方は、入札をお控えください。当方は、英文のサービスマニュアルを参考にメンテナンスしています。簡単な操作方法については、後述をご参照ください。調整時に各部を分解し清掃してあり、基板の清掃も行ないましたので内部も清潔で比較的綺麗です。パネルも外して表示部も清掃してありますので、パネルのガラス部分はクリアーです。お受取り後の清掃は不要と思います。
LUXMANのPLL シンセサイザーFM専用チューナー LUXMAN 5T50の品で修理、メンテナンス調整済み（プチレストア済み）です。FMの受信周波数範囲は、日本仕様の76.1MHz～89.9MHzです。ワイドFM（AM放送のFM補完放送：90.1MHz～94.9MHz)には対応しておりません。サイズは、カタログ表記で442mm x 101mm x 400mm（幅 x 高さ x 奥行）重量: 8.7kg消費電力: 30W （実測：28.5W） 電源スイッチで全電源を切るタイプのため待機電力はありません。 Luxmanのラボラトリー リファレンス シリーズの一員として1977年に発売されたモデルです。「詳細はネットをご参照ください」と書きたいところですが、あまり情報がないので、私の気付いたところを記載します。標準TTL_ICとCMOSファンクションICで構成された初期のPLLシンセサイザー方式のFM専用チューナーです。したがって、PLL部分の部品点数が非常に多く、この時代の大作、力作です。 当時、価格も￥220,000と高価なモデルです。 Local_OSCの周波数（約65～80MHz)を74S112で4分周、さらに7493で2分周して、合計8分周して、約8～10MHｚに落とした後に、PLLのプログラムカウンター（74192x2, 74193)に入力しています。最終比較周波数は、12.5kHzです。12.5kHzの基準周波数は、12.8MHzのX"TalをTC5082Pで、1024分周して得ています。位相比較器は、TC5081APです。位相比較周波数が低いので、帯域内へのリファレンスリークが懸念されますが、PLL_Loop_FilterにTwin_T型の可変トラップフィルターが装備されており、見えない位減衰されており問題ありませんでした。 選局、プリセットメモリー、Auto_SCANなどの制御もマイコンを使わず、すべて、標準TTLの論理回路で組んであります。この後、急速にFMチューナー用のPLL_ICが開発され、マイコンを使用したシンセサイザーチューナーが主流になるのですが、その前の大変希少なモデルです。 その様な初期のモデルに価値を感じられる方の入札をお待ちしております。また、Luxmanのラボラトリー リファレンス シリーズのアンプをお持ちの方にお薦めです。チューナーコレクター、マニア向けのものだと思います。 プリセットメモリーは、7個です。ちょっと、少なく感じるかも知れません。メモリーバックアップは、Nicdバッテリー(1.2V x 2) によるものです。プリセット方法は、Manual_Modeで、周波数のUp/Downキーにより選局したのちに、"Store"キーを押しながら、プリセットキーを押すことにより、メモリーされます。信号強度表示は、7セグメントLEDで数字で表示されます。（0～5）の6段階。周波数表示は、3桁の7セグメントLEDで表示されるとともに、アナログチューナーの様なダイアルスケール上に14個のLEDを配置し、76.1MHz～89.9MHzのFM放送用帯域を1MHzごとに表示します。 また、100kHzの単位は、10個のLEDで0～90ｋHzのどこに同調しているかを表示します。Auto_Modeでは、Up/Downキーにより、Scan(Seek)を開始し、局の見つかったところで停止します。Scanのスピードと、止まる局の信号レベルは、背面のボリュームで調整できます。Front_Endは、6連バリコン相当（RF4段、Lo、Lo_Buff 2段）で、シールドケースで囲まれています。多くの基板は、ガラスエポキシ基板が使われています。（初期モデル）また、10.7MHzのIFフィルターには、1個のリニアフェーズ、セラミックフィルターと2個の4pole リニアフェーズフィルタモジュールが使用されています。構成としては、Luxman_T-12の構成に似ていますが、ICなどは異なり、T-12より前の開発だと思います。ちなみに、5T10は、T-12とほぼ同じ構成です。
以下の点を修理してあります。１） 電源部の基板上に実装されているメモリーバックアップ用のNicdバッテリーが、液漏れをして電源部が  不安定になっていたので、劣化したNicdバッテリーを取り除き、電源基板を外して洗浄してあります。  また、バッテリー液により劣化した半固定ボリューム、トランジスタ等を交換してあります。  Nicdバッテリーは、NiMHバッテリーに交換して、再び、液漏れしても被害が無い様にと、  次回のバッテリー交換が楽な様に、別の場所に実装しました。  5年に1度位の間隔で、バッテリーのチェック、交換が必要です。  今回使用したバッテリーは、当オークションで調達したもの（新品）です。 以下の点を改造してあります。１） ダイヤルスケールの照明を電球からLEDに変更してあります。 下記の調整をしてあります。 １）RFのフロントエンドのトラッキング２）検波同調点３）STEREO_MPX部 ステレオセパレーションについては、調整時(83MHz)に置いては、L->R=51.94dB, R->L=51.47dBでした。周波数を変えても比較的安定していました。上記値は、レベル計で測定した値で、歪成分、ノイズ成分を含んだ値です。1kHzの信号のみの比なら、70dB程度取れておりました。IF_Filterの特性も比較的良好で、歪み率も大変良好でした。（0.06% @1kHz 83.0MHz Stereo時、0.057% Mono時 : HP8903B HPF:400Hz, LPF:15kHz)FFTアナライザーによる高調波のみなら、0.011%程度でした。左右のオーディオ出力偏差は、固定出力端子の測定で、Rch=0dBとして、Lch=+0.07dB、CAL信号 Rch=-5.08dB、Lch=-5.08dB、386.45Hzでした。Mute感度は、Normal_Position(Center): 15dBuV, Valiable: 36～62dBuVでした。Hi_Blendは、1kHzの信号において、Stereo_Separationが、Moderate_Position: 約25dB, Max_Position:約13dBでした。 アンテナ入力電力と信号強度表示の関係は以下の通りでした。入力を小さい方からゆっくり上げていった場合の結果です。この機種は、下げて行った場合のヒステリシスが大きいです。温度で多少変動します。（数字で表示するために、結構な数の部品が使われています。）
表示--+------------0： 36dBuV未満1： 36～40dBuV2： 41～45dBuV3： 46～49dBuV4： 50～57dBuV5： 58dBuV以上 製造から約45年程度経過するものですから、再調整無しで動作していても初期の性能を期待するのは難しいと思います。今回出品しているものは、調整して動作を確認してありますので少しは安心して使用して頂けると思います。この個体の電気的性能は、大変良いと思います。 外観について、品ですので、細かな傷はありますが、大きく目立つ傷はなくかなり美品の部類に入ると思います。特に外観を重視される方は、必ず必ず、画像で確認をお願い致します。PLL_SectionとFront_End_Sectionは、シールドケースの蓋を外した状態で撮影してあります。現在は、シールドケースの蓋を閉めて上下カバーを被せてあります。 送料は落札者様で御負担をお願い致します。 （4月3日から、料金が改定されました。）また発送はクロネコヤマトの宅急便発払い(サイズは120cm)を予定しております。沖縄県以外は、原則クロネコヤマトの宅急便を予定しております。(宅急便の例：南東北、関東、信越、北陸、中部：1453、北東北、関西：1562、中国、四国：1681、九州、北海道：1919)※※※沖縄県は、原則ゆうパック(2,050)になります。※※※ もちろん、宅急便も対応可能ですが、2,810と割高です。また、配達日時の指定は可能ですが、落札日から5日以上先の日にち指定はご遠慮願います。厳しい日時指定をご希望の方、落札日から5日以上先の日をご希望の方は入札をお控えください。また、配達日時の指定のある場合は、必ず、送金前にお知らせください。良く、「只今、振り込みを完了いたしました。配達時間指定をお願いします。」と、連絡してくださる方がいらっしゃいますが、これでは、間に合いません。 確認の必要はありませんが、送金前にご連絡ください。 当方で入金確認後、すぐに発送伝票作成依頼と集荷依頼を運送業者に連絡してしまう場合があります。この場合、一旦キャンセルして再発行になり大変手間が掛かります。迅速な発送を心掛けておりますので、ご協力をお願いいたします。 商品到着時に全く動作しないなどの時は、希少な品と言う事もあり代替品の用意が出来ないため、商品代金、送料及び振込手数料の返金までの責任とさせて頂きます。ただし、この場合も改造したり内部を開けたり調整した場合は対応できません。問題があった場合は、内部を開けずにまずはご連絡をお願い致します。 大変申し訳ございませんが、ご落札後72時間以内に何らかのご連絡をお願い致します。ご連絡がない場合、不本意で残念ですが【落札者削除】をさせて頂く場合がございます。また、本商品はオークション代行業者様(特に海外発送)の入札は固くご遠慮願います。取引後、サポート等が必要な場合があり対応できないためです。落札されましても、落札者都合で取り消させて頂く場合がございます。この場合、システムから自動的に落札者様の評価に「非常に悪い」が付いてしまいます。また、評価で「悪い」、「非常に悪い」の割合の多い方が入札されても、その内容を確認して取引に不安を感じた場合、入札を削除させて頂く場合があります。 できるだけ長く使って頂きたいとの思いでメンテナンスさせて頂きましたので、良い環境で大切に使って頂ける方の入札をお待ちしております。どんなに性能の良いチューナーでもアンテナから入力された信号以上になることはありません。チューナー内部でどれだけ劣化させずに音として出力できるかがチューナーの性能です。良い音で聴いて頂くためには、アンテナが重要です。余程条件が良い場所以外では、室内アンテナは推奨できません。また、ケーブルテレビ（CATV）もあまりお勧めできません。ケーブルTVに接続する場合は、ご入札前に各自適合性をご確認願います。CATVで受信問題が起きた場合、ご落札頂いた商品自体の問題なのか、CATV関連の問題なのかの切り分けが難しいので、CATVにつないでご利用をご計画の方は自己責任でお願い致します。落札後のCATV関連の質問は申し訳ございませんが一切お受けできません。 CATVでお使いになった場合の問題点の一例として、Muteが効かない場合があります。これは、CATVで放送の無い周波数でも、ノイズレベルが高く、Sメーターが少し振れる場合があります。本機の場合、Sメーターの信号強度とセンターメーターの中央でMuteを解除しているのですが、ノイズの場合、センターメーターはゼロなので、ノイズでもSメーターが振れていれば、Muteが開いてしまいます。 （但し、この問題に関しては5T50は、ATTもあり、背面でMuteレベルの設定が出来るので対応できる場合もあります。）そしてこの問題は、光ケーブルを使用している場合に多く発生する可能性があります。これは、ほんの一例ですが、CATV会社は千差万別で、千差万別の問題が発生する可能性があります。 特に鉄道系、地域コミュニティー系は予想外の問題が発生する場合があります。また、他社と合併したCATVも特別な設定が必要な場合があります。 また新たな部屋に引っ越されて、「部屋に用意されたアンテナ端子に接続したが受信できない」と言う様な漠然としたご質問にはお答えできません。 接続を予定するアンテナ端子に来ている電波は、①自前のアンテナなのか、②共聴システムのアンテナなのか、③ケーブルテレビなのか、落札者様ご自身が理解できていない方、また、問題発生時に落札頂いた本体に問題があるのか否かの切り分けの出来ない方の入札は固くお断り致します。 最後に、本機は私が思い入れのある機種で、興味本位でかなり手を入れてあります。できれば、ビンテージのアナログチューナーに理解のあるマニアの方の入札をお待ちしております。アナログビンテージ品は、30年～40年以上経過しているものであり、本来の寿命は終わっていてもおかしくないものです。メンテナンスしているとは言え、全部品を交換している訳ではないので修理しながら使うという覚悟も必要と思います。この商品は、ご希望があれば、将来、再調整が必要になった場合のメンテナンスを適価にてお受け致します。 単純に良い音で音楽を楽しみたいという目的には、向いていない可能性もあります。ネットでは情報が少ないですが、ご自身で目的に合った機種であるのかをお調べ頂き入札をお願い致します。簡単に良い音を楽しむ目的であれば、1980年代のシンセサイザーモデル(私出品している中では、S333ESGなど）が良いと思います。リモコンも使え、プリセットも使え便利です。（音質の問題で言っているのではありません。） よろしくお願い致します。

（2023年 6月 16日 22時 22分 追加）
記載もれ 以下の部品を交換してあります。Front_End内のセラミックトリマーコンデンサ6個を、同等品の新品（Matsushita製）に交換してあります。（写真-8）上の写真をご参照願います。調整時に接触不良を感じたので交換しました。